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Kosei Girls’ Forum2021 開催報告

7月17日(土)、SGクラスの研究発表会「Kosei Girls’ Forum」を本校にて開催しました。

毎年恒例となったKosei Girls’ Forumは、全てSGクラスの生徒達による進行と発表にて開催される研究発表会です。今年は約150名の観覧者に加えて、成城大学と恵泉女学園大学から3名の教授をお迎えし、本校講堂にて感染対策を講じて実施しました。以下、簡単にその内容をご報告します。

1. 課題研究の流れ

SG7期生(高1)2名の元気な司会進行により開会。まず、SG5期生(高3)藤井さんとSG6期生(高2)黒田さんと坂井さんが、課題研究の流れをプレゼンしました。英語や国際文化の授業で進めている探究学習や高大連携学習について、自分たちの取り組みを振り返りながらいきいきと紹介しました。 

2. 研究発表

SG5期生(高3)3名が研究発表を行いました。日本語で概要を述べた後、英語でプレゼンテーションしました。

武井さんは「Maternal and Child Health Handbook in Japan: How to Improve the Handbook?」と題し、日本の母子手帳が多様な家族のありかたを包摂するためにどう改善されるべきか、デザインという観点からアプローチしました。

篠原さんは「Giving Money as Charity to Child Beggars in India: Is it Truly a Positive Behavior?」と題し、インドで物乞いをする子どもたちをどのように救えばよいか、自身の観察と現地在住の活動家へのオンラインインタビュー調査をもとに考察しました。

佐藤さんは「Women in the Workplace: A Case Study of Sony Group Corporation」と題し、ジェンダーギャップを抱える日本社会で女性が今後どのように活躍すべきか、企業での働き方に焦点を当てて調査と分析を行いました。

タイでのフィールドワーク研修が中止となり、生徒たちは各自ができる範囲での研究を進めてきました。各々テーマは異なりますが、多様性や共生を大切にする平和的な社会の実現に向けて、正解のない課題に挑んだ点は共通していました。

   

3. トークセッション

今年は、SG5期生9名によるトークセッションを二部構成で行いました。吉見さんがファシリテーターを務め、①コロナ禍が研究に与えた影響、②学内外の研究発表会、③ロンドン大学のオンライン講義をテーマに、各自が率直な思いを語りました。トークセッションが佳境に入り、浜島さんが後輩へ向けて「trial and error」の大切さを訴える熱いメッセージを送った際には、聴衆全体から自然と拍手が起こりました。

質疑応答では、「困難に直面しても研究を突き動かすエネルギーは何か?」という小学生からの鋭い質問がありました。嶋宮さんは「私は佼成学園女子中学でニュージーランド中期留学に参加し、日本と海外の教育制度の違いに興味を持ちました。それからずっと教育に関心があり、タイでのフィールドワークが中止になっても教育というテーマをあきらめず、国内大学のアカデミックハラスメントを研究対象に設定しました。最初に抱いた大きなテーマを初志貫徹したいという思いと、SGクラスの仲間がいたことが、最後まで研究をやり遂げるエネルギー源になりました」と述べ、自らの研究動機を分かりやすく伝えました。SG生たちの研究へのこだわりを感じて頂けたのではないでしょうか。

 

多くのお客様にご覧頂き、出演したSG5期生たちにとって大きな成長の機会となりました。大学でも向学心を持ってさらに研究を進めてくれることでしょう。また、見学していた後輩達も大いに刺激を受けていました。今後も皆で助け合いながら、一人ひとりが創意あふれる研究を続けてくれると期待しています。