創立者 庭野日敬先生
佼成学園設立の趣旨
佼成学園は法華経精神に基づき、豊かな宗教的情操を培うところである。したがって、知に偏らず、情・意の教育にも力を注ぎ、心身一如の円満な人格の完成を目指している。この全人教育により平和社会の繁栄に役立つ人間を育成することが本学園の設立趣旨である。
法華経精神を学校教育に即して考えると、「高い人間力を身につけること」と考えられる。佼成学園の生徒が人間として高みを目指しながら、国際社会のあらゆる場所で生きる他者を自分の仲間と見なして、共感・協働し、自らが生きていくことを理想とするような教育が展開できる時、法華経精神に基づいた教育を行っていると言える。高い人間力を身につけることとは以下の素養を身につけるということである。
1
世界観・人間観を身につける 一 私たちの生きる世界はどのようなものか。 そのなかで人間はどのような存在かを学ぶ。
2
人生観を確立する 一 高い志を実現する文化・風土・伝統の構築。人はどうして生きるのか、どのように生きるべきかを考えさせる。生徒同士が切磋琢磨しあい、力を合わせて限界を超えた目標を達成できるような文化・風土を構築して、後輩に伝えていくことで伝統をつくりあげる。
3
リーダーとしての資質の醸成 一 異文化を認め、他者に共感し、高いコミュニケーション能力を備え、他者とともに大きな課題を解決する資質を醸成する。